新学習指導要領で,2021年度から観点別の評価が中学校・小学校共に変わります。
今回は学校の成績が高校入試の選択に直結する中学校お話です。
4観点から3観点へ
今までは,
- 「知識・理解」
- 「技能」
- 「思考・判断・表現」
- 「関心・意欲・態度」
の4観点(国語は5観点)で評価していました。
今後は
- 「知識・技能」
- 「思考・判断・表現」
- 「主体的に学習に取り組む態度」
の3観点に変更になりました。
神奈川県内中学校の成績の出し方は「絶対評価」です。昔のように「5」が何%,「4」が何%と決まっているわけではありません。
そして驚きなのは「3」は真ん中(平均)ではないということ。
学校によって多少に違いはあるようですが,3.××が平均だそうです。
ということは「3」は平均以下ということになります。
成績で「3」がついてしまったということは,テストでかなり悪かったか,提出物を出していない。など何らかの理由があります。
そして,この神奈川県の成績の出し方。
今までは,各科目に4つ(国語は5つ)の観点があり,観点毎に、A゜、A 、B 、C゜、C の5段階で評価が付けられていました。
A゜5点
A 4点
B 3点
C゜2点
C 1点 でその合計点によって,5~1の評定が決まります。
- 「5」: 20 ~ 18 点
- 「4」: 17 ~ 14 点
- 「3」: 13 ~ 11 点
- 「2」: 10 ~ 8 点
- 「1」: 7 ~ 4 点
それが,今度は3観点に変更になります。
C 1点 でその合計点によって,5~1の評定が決まります。
- 「5」: 15 ~ 14 点
- 「4」: 13 ~ 11 点
- 「3」: 10 ~ 8 点
- 「2」: 7 ~5 点
- 「1」: 7 ~3 点
イメージとしては
今までA゜A゜A゜B→5 だったのが,
A゜A゜B→4
になってしまうとのこと。
新学習指導要観点別の評価
こちらの24ページに詳しく出ています。
www.pref.kanagawa.jp/documents/10306/sassi-1-26.pdf
学校によって,先生によってつけ方が違う現実
この神奈川県の高校入試において重要な内申ですが,学校格差は存在します。そして,こんなに内申(学校の成績)を重視している高校受験制度も不思議です。
大学附属高校の中でも,内申点のみで合格できる学校も少なくありません。
しかし,内申点がよいからといって,公立高校のトップ校を受検しても合格するとは限りません。日ごろから模擬試験を受けるなどして,相応の実力があるかどうかを見極めることが大切です。
内申点(成績)がよい=入試においても点数が取れる。
ではないということです。