甲子園での慶應義塾高校の優勝。慶應義塾高校への野球やその他推薦について知りたい。という方も増えているようです。
慶應義塾高校は野球推薦という枠はありません。
「推薦」40人という枠組みの中で野球を含めて様々なスポーツや文化活動によって相応の活動で成果を上げた人が合格となります。
また,内申点において「出願時において中学3年次の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者」といった基準もあります。
下記、慶應義塾高校の推薦基準です。
1. 2023年3月31日までに学校教育における9年間の課程を修了、または修了見込みの者
2. 2008年4月1日までに出生した者
3. 本校の過年度の入学試験において出願資格を有したことがない者
4. 国内の高等学校に在籍したことがない者
5. 本校が第一志望である者
6. 出願時において、1.を満たすために最後に在籍している学校の校長の推薦を受けた者
7. 6.の学校が日本の中学校もしくはこれに準ずる学校や中等教育学校である場合は、出願時において中学3年次の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者
8. 中学校時代に、運動・文化芸術活動などにおいて、相応の成果を上げた者
過去の入試結果を見ていただければわかる通り、推薦といえども定員を超える合格を出すことはほとんどありません。
また、多くの書類も必須となります。
- 入学志願書
- 推薦書
- 入学志願者調査書
- 活動記録報告書
- 活動記録証明書類
- 保護者による志願者紹介文
- 志願者をよく知る方による志願者紹介文
「出願時において中学3年次の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者」という基準を見ると、「オール4+5が2つ」と一般的な推薦や併願優遇と比較すると簡単に思われるかもしれません。
青山学院高等部の推薦基準が40。中大横浜の推薦基準は公にされていませんが、オール5でもプラスα(英検や数検など)がないと厳しいと言われています。
ですが、出願のハードルが低いわりに出願者数が多くないことを見てもわかる通り、推薦入試で合格するのは本当に大変なため、ちょっと野球が上手、スポーツで県大会に行ったくらいでは多くの塾では薦めることはありません。
面接・作文など推薦入試の対策をするならば、一般入試の勉強をしたほうがはるかに合格の可能性が高いからです。
神奈川県内の大学附属高校は出願基準を満たして、事前相談で合格が確約される学校(中大横浜・法政二高ななど)もありますが、慶應義塾高校は推薦でも「落ちます。」
過去の入試結果
2023年度
1,277名 | 60名 | 89名 | |
1,206名 | 52名 | (書類審査) | |
575名 | 34名 | 55名 | |
561名 | 34名 | 55名 | |
457名 ※1 | 24名 ※2 | 41名 | |
283名 | 18名 | 41名 |
2022年度
1,228名 | 83名 | 92名 | |
1,173名 | 73名 | (書類審査) | |
—名 | –名 | 60名 | |
実施せず | 実施せず | 60名 | |
479名 | 38名 | 40名 | |
298名 | 23名 | 40名 |
2021年度
1,076名 | 74名 | 81名 | |
1,017名 | 66名 | (書類審査) | |
—名 | –名 | 49名 | |
実施せず | 実施せず | 49名 | |
470名 | 37名 | 40名 | |
282名 | 22名 | 40名 |
2020年度
1,202名 | 109名 | 102名 | |
1,141名 | 96名 | (書類審査) | |
552名 | 48名 | 60名 | |
531名 | 45名 | 60名 | |
445名 | 45名 | 40名 | |
301名 | 33名 | 40名 |
2019年度
1,232名 | 104名 | 105名 | |
1,154名 | 90名 | (書類審査) | |
576名 | 48名 | 60名 | |
566名 | 48名 | 60名 | |
440名 | 46名 | 40名 | |
292名 | 31名 | 40名 |
推薦に出願する方はスポーツ、文化系共に全国大会レベルと言われています。
県大会・関東大会レベルですと一応チャレンジするけれど、一般入試の対策もしている方がほとんど。
よくよく考えて検討していただけたらと思います。
学校説明会は
10月7日(土) 10時~、14時~
11月11日(土)10時~、14時~