早慶附属を第一志望とする場合、オープン入試と言われる当日の試験の点数のみが考慮されますので、内申はほとんど関係ありませんが、併願校と言われるもしもオープン入試が残念だった場合に行く学校を決定しなければいけません。
もちろん、公立高校を第一志望とする場合でも必ず併願する(おさえ)の学校を決定します。
実際には併願優遇とはどういったものなのでしょうか?
併願優遇とは?
併願優遇・併願確約・併願推薦と地域(県や都)によって言い方が異なりますが、ほぼ同じ意味です。
併願優遇とは私立高校が設ける基準をクリアしていればその私立の学校の合格が保証される制度です。
基準は内申点(通知書)とも呼ばれ、中学校の成績です。
例えば
- 5教科内申(英数国理社)合計20点以上。
- 3教科内申(英数国)合計15点。
この学校ごとの基準がクリアになると、学校によっては書類選考のみで合格や試験は行われるがほぼ100%受かることになります。
ここで重要なのはほぼ100%受かるというところ。どこの高校も説明会などの時点で「絶対に合格です。」とは言わないのですが、過去の入試の実績を示して不合格になった人はいないことを伝えてくれます。
併願優遇は公立(都立・県立・市立)だけでは?
私立の併願優遇には「公立(県立・都立・私立)が第一志望で、もし不合格だった場合には必ず入学しなければならない。」といった条件がある高校もあります。
この場合には早慶附属を第一志望としながら併願優遇を利用して受験することができませんが、私立高校を第一志望としながら、併願優遇が取得できる学校もあります。
併願優遇を取得するには
埼玉県の場合は個別に高校へ相談に行きますが、東京都・神奈川・千葉の場合には12月中旬に行われる中学校側と高校側で話し合いによって合格が確約されます。
11月中旬以降中学校から仮内申が通知されますので、11月末~12月上旬に行われる教育相談(教育面談・三者面談)で、併願優遇を利用したい学校を伝えます。
神奈川県の場合
12月上旬に学校で教育相談(教育面談・三者面談)が行われ、私立併願校は確約になります。
12月中旬、中学校側と高校側で話し合いがあり、そこで合格が確約されます。
英検や数検、漢検などによる加点はありますが、学校の成績による内申点により確約が決まります。
東京都と違いHPなどで公に公表していない場合も多いので、学校説明会や中学校の先生に確認しましょう。
東京都の場合
12月上旬に学校で教育相談(教育面談)が行われ、私立併願校は確約になります。
12月中旬、中学校側と高校側で話し合いがあり、そこで合格が確約されます。
英検や数検、漢検などによる加点はありますが、学校の成績による内申点により確約が決まります。
千葉県の場合
併願推薦とよばれ、12月上旬に学校で教育相談(教育面談)が行われ、私立併願校は確約になります。
12月中旬、中学校側と高校側で話し合いがあり、そこで合格が確約されます。
埼玉県の場合
各高校で実施される学校説明会、個別相談会に成績がわかる資料などを持参し、直接高校の先生に相談する形で、出願できるかどうかを確認しています。
ここが埼玉県の他の件とは大きく異なる点です。
埼玉県の私立高校の多くは出願基準に通知書(内申書)に加えて、北辰テストなど会場模試の結果を使います。会場模試は1年に何回か実施されますので、どの回のデータなのか、何回分必要なのか。などしっかり把握しておきましょう。
合格発表はいつ?
12月中旬の入試相談(事前相談)で許可がでれば合格となりますが、一般入試の試験を受験しますので、合格発表はその後になります。
違う県(都)の併願優遇をとりたい
特に早慶附属を第一志望としている場合、併願校に関しても幅広く検討している場合も多いです。特に東京都内の私立高校はアクセスのよい場所も多いので都外からの通学も多いです。
違う県(都)の併願優遇を取得することも可能ですが、必ず受験したい高校・通っている中学校でどのように併願優遇が取れるか確認しておきましょう。